運動・健康Q&A

食後2時間は運動しても減量には効果がないと聞きました。本当ですか?

 よくスポーツクラブやテレビの健康番組で取り上げられていますね。答えから
言うと「間違い」です。確かに吸収の早い糖質(白米や普通の食パン、パスタ
などの主食や砂糖の多い食物)を摂ると、身体についている皮下脂肪よりも食事
で取り入れた糖質が先に使用されるので、皮下脂肪がエネルギーとして利用し
づらくなるのは確かです。おそらくスポーツクラブのトレーナーや健康番組を
監修した専門家もこのことを根拠に「食後2時間以内の運動は効果がないから
無駄」としたのでしょう。こういう人たちの多くは実際に減量指導の経験が
無いかあっても経験の浅い人が多く、この説も言わば「机上の空論」です。

 なぜなら皮下脂肪を減らすには必ずしも運動中に利用しなくてもいいから
です。みなさん意外に思うかもしれませんが、減量プログラムにおいて皮下脂肪
が最も利用されているのは運動以外の日常の低強度の活動の時です。例えば体温
を作り出したり、立ったり座ったり歩いたりしているなど、運動よりも低い運動
強度の活動の方が皮下脂肪の利用効率は高く、そもそも運動中に脂肪の利用を
最大限にしないと減量できないわけではないのです。

 逆に人間の身体は食事で摂ったものを消化吸収するためにカロリーを消費
します。そのため一日に摂取する総カロリーが同じ場合、食事の回数が多い方が
減量は成功します。減量プログラムで大事なことは摂取カロリーよりも消費
カロリーを多くすることです。もちろん食事の摂り方や内容、脂肪燃焼
サプリメントなどいろいろより効率を上げる方法はありますが、前述のカロリー
収支をマイナスにするという基本からみれば大きな差異にはなりません。

 私が減量する方にお勧めしている方法は、「食後すぐに運動する」です。
個人差があり食後すぐに運動するとお腹が痙攣してしまう方は少し胃腸を
休めてからで構いませんが、それ以外であれば食後の時間にとらわれず運動
する習慣を作ることが、消費カロリーを増やし減量に大きな効果をあげます。

 このようにテレビなどの情報番組やトレーナーの言葉にも時々大きな間違い
があります。最近は実際の指導の経験が浅くても、学校で習った教科書や書籍に
よる知識だけでプロとして活動してしまうトレーナーも多く、トレーナーの言葉
だからといって鵜呑みにするのは注意が必要です。



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