松下です
最近、よくネットで 下記のリンクにあるような
「やせ菌でやせる」
なるサプリメントをみかけます。
何でも善玉菌の1種である「酪酸菌」の錠剤を飲むと脂肪をぐんぐん落とすとのこと。
実際に飲んだ人が痩せた!というレポートっぽい動画があったり、
スタイルのよい女優さんやモデルさんも愛用しているという動画が載っています。
飲むだけで「脂肪だけ」落ちるなんて楽ですね。本当にそんな効果があるならすごいと思います。が、
そんなことはまず起こりません!
このネットの広告をみて買った人の大多数が減量に失敗すると予測します。しばらくはずるずると買い続け、数か月後に「やっぱり効果がなかった」とあきらめる姿が目に浮かびます。
なぜ、このサイトにあるようなことは起きないのかというと、サプリメントでいくら善玉菌を摂取しても、その善玉菌が、理想的な腸内環境の比率を維持するまで増えるためには、何を食べるか、どういう生活を送るかが重要になってくるからです。
具体的には①規則正しく十分な睡眠時間をとり②野菜を十分にとって食物繊維やビタミン・ミネラルを過不足ないような食事をして、③食べ過ぎず適正な量を食べ④適度な運動をする。
これって健康的的に減量をするときの「王道」のような取り組みですよね。
痩せている人と太っている人では腸内環境に違いがあることは事実です。実際に痩せている人の腸内細菌を肥満患者の腸に移植する治療もあると聞いたことがあります。
しかしながら、痩せている人の腸に多くいる菌をいくら摂取しても、その菌がきちんと生育して増殖できる環境がなければ、悪玉菌の増殖に代わることはできず、腸内環境はかわりません。善玉菌が腸に根付くためには、適切な環境整備が必要なのです。
そもそも「やせ菌」がいるから痩せているのではなく、「やせ菌」が生育しやすい生活様式や食事をしているから、痩せているのです。
結局、「やせ菌」サプリメントで痩せられる人は、おそらくサプリメントの効果よりも「やせ菌」が生育しやすい食事や生活ができたから痩せたのです。
減量サプリメントに限らないのですが、こういう記事っぽい広告って悪影響が大きいと思っています。減量というのは失敗したら失敗しただけ、自己肯定感が低下し成功しにくくなります。もともと本人も半信半疑でやってみたものだったとしても、「失敗した」という経験は脳に記憶され、のちにボディブローのように効いてきます。
減量はメンタルの要素が非常に大きいものです。安易にサプリメントやツールに頼るのはお勧めしません。もし本当に痩せたいなら、食事と生活を見直して運動することです。遠回りのようにみえて、これが一番の近道。
(松下 輝)
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