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スポーツの前に「じっくり長く伸ばすストレッチ」は✕

2022.09.01

普段、何か運動をやっていますか?とたずねると、「ストレッチはやっています」

という答えが返ってくることも多くなりました。昔のラジオ体操ほどではなくても、ストレッチもかなり社会全体に浸透してきた感じがします。

さてこのストレッチ。何のためにやるのか、どんなタイミングでやるのか、で方法が変わるのですが、このことはまだ、世間一般に知られていないみたいです。

よくある間違いは、スポーツをする前に「ゆっくり長く伸ばす」ストレッチをおこなってしまうもの。ゴルフやテニス、野球や卓球などなど、多くのスポーツは、スピードや筋力、パワーが競技力に影響します。スポーツの前に、じっくり筋肉を伸ばしてしまうと、筋肉は素早く縮むことができません。発揮できる筋力は低下し、スピードやパワーもそれにともなって低下してしまいます。

スポーツの前は「ラジオ体操」のように、動かしながら筋肉を伸び縮みさせるほうがよいのです。これからおこなう競技の動作の一部を抜き出して全身を動かすのがおすすめです。

ただし、場合によってはスポーツの前にゆっくり伸ばす静的なストレッチが必要な場合があります。例えば、ケガなどで普段よりもかたく柔軟性が低下している部分がある場合、その部分だけ、ゆっくりストレッチをして、ケガをしていないときのレベルまで筋肉の柔軟性を回復させておくことは有効です。また普段、著しく身体を動かすことがない方であれば、動かしながら筋肉を伸ばすということがうまくできないかもしれません。そのような人は静的なストレッチでも身体が十分に刺激を受けるので、眠っている筋肉の起こすつもりでおこなえば、これもよい準備になりえます。

でも理想をいえば、静的ストレッチで、ある程度、身体の準備ができたら、その後に、さらに「動かしながら筋肉を伸ばす」ストレッチをおこなって、スポーツに参加するのがベストですね。時間と手間はかかりますが、スポーツのパフォーマンスは確実に上がると思います。

(松下 輝)

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