太ももの前の筋肉を鍛える膝伸ばし
2021.09.04
中高齢の方の中に膝の痛みを訴える方が少なくありません。
正常な膝は関節の骨の表面は軟骨で覆われいます。
鶏肉の骨付きのから揚げを食べると、骨の上の方にコリコリしている部分がありますね。
あれが軟骨です。人間の軟骨も同じようにツルツルしていて骨と骨が傷つかず、スムーズに動けるようになっているのです。
しかし、この軟骨、二足歩行をおこなう人間では、その消耗も早く、一般的な寿命はなんと「60年」といわれています。
つまり人間、誰しも60歳を過ぎる頃には、程度のさこそあれ、軟骨の消耗が生じてくるのです。
軟骨が傷ついてなめらかさがなくなってくると、膝の軟骨は削れて消耗が進みます。
このような原因で膝に腫れや痛み、水がたまるといった症状が出る疾病を「変形性膝関節症」といいます。骨の変形は内側から進んでいくので、膝の悪い人の脚は徐々にO脚になっていきます。このO脚はさらに変形を加速させるように作用します。
このような変形性関節症の進行を防ぐにには、膝のまわりの筋肉を鍛え、「天然のサポーター」を作ることが最も効果があるとされています。
特に太ももの前の筋肉しっかりと鍛え、膝関節を安定させ軟骨の消耗を防ぐのです。
また加えて膝の周りの筋肉や靭帯が固くなることで、膝の痛みを生じることもありますので、太ももの前と後ろの筋肉をよく動かして、柔軟性を保つことも大切です。
ひどい場合は人工関節をいれることになったり、寝たきりにもつながる膝の変形。
そうならないためにも、日頃から膝を守る大腿の筋肉をよく動かして鍛えておきましょう。