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ストレッチで柔軟性をつけて「柔らかい身体」を手にするには?

2022.10.14

ストレッチの効果に柔軟性が向上することは、間違いのない事実です。筋肉はストレッチのように引き延ばされる刺激に適応するからです。

コツコツとストレッチを続けていれば、必ずそれに見合った柔軟性を、いつかは手に入れることができます。また他の体力要素と違い柔軟性については、高齢になってもかなりのところまで向上が期待できるので、若くなくても大丈夫です。

(ただしケガのリスクが増加したり、関節や筋肉に大きな変化が起こっている場合は、そのことが、限界を決めてしまうことはあります。筋肉自体の適応だけでみれば大きな変化期待できます。)

では、誰もが新体操の選手や中国雑技団のパフォーマーのようになれるかというと、それは難しいです。筋肉自体の質もさることながら、あのような常人離れした可動域というのは、筋の柔軟性以外に、生まれ持った骨格の配置(アライメント)腱や靭帯のつきかた、それらを含めた軟部組織の質や構造も関係しているからです。

新体操選手のような身体は無理でも、自分の遺伝的な限界の近くまで柔軟性を向上させるには、どんな方法を用いればよいのでしょうか?

まず柔軟性の向上を第一に考えるのであれば、「ある程度、痛みを感じるまで」筋肉をストレッチする必要があります。疲労回復のストレッチとは異なります。柔軟性も筋力トレーにニングなど、他のトレーニングと同じで、今ある能力では「大変だ」と感じるレベルまで刺激を与えなければ、適応は引き出せないからです。ある程度、長い時間保てる範囲で、できるだけしっかり筋肉を伸ばすことが必要です。そのためにも、できればストレッチを行う前に、フォームローラーを使ったり、マッサージを受けて、皮膚や外側の筋肉のこわばりをゆるめておくとよいでしょう。

強めに伸ばすとはいえ、基本は「伸長反射」が起きないギリギリのところでおこなうことが大切です。(長く維持できるということが、この条件を満たしています。)一時的には、伸長反射の閾値を超えるレベルで強く伸ばすこともありますが、これは特別な刺激として瞬間におこなうもので、原則はある程度の時間伸ばし続けられる範囲でおこないます。

時間は10秒から20秒からはじめて、すこしずつ時間を伸ばしていきます。または10秒、20秒のストレッチを慣れるまで何度もおこなってもよいでしょう。

しっかりとした技術を持ったトレーナーとペアで、PNFストレッチをおこなってもらうと、可動域の拡大を最大にすることができます。ここではPNFストレッチについても説明は省きますが、PNFストレッチは柔軟性を向上させる方法としてはかなり有効です。

しっかり伸ばすことは重要ですが、特に高齢の方は、さまざまな変化が筋肉や関節に起きているので、やはり無理をしないでストレッチも限界の一歩手前でおこなうことをおすすめします。

(松下 輝)

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