正しい歩き方?
「正しい歩き方」って何でしょう?
テレビやWEB、新聞や週刊誌でもよく特集されていますね。中には「正しく歩けないとケガや痛みにつながる」とか「歩き方ですべて決まる」というような、怖い見出しも…
本来、「歩く」という動作は、基本的に人間なら誰でも、特に教わることなしにできる自然な身体活動のはずです。
では、なぜ誰もが自然にできる「歩き方」にわざわざ「正しい」「悪い」とつけて評価するのでしょうか?
人間の歩き方にはその人特有の個性があります。警備会社の防犯システムには歩行パターンによって不審な人物を判別するシステムが研究されているというくらい、個人ごと違うものなのです。
モデルの歩き方や競歩などの特別な歩き方は別にして、私は大多数の人にとって、歩き方の「正しい、悪い」の区分けは無意味だと思っています。だって歩き方はその人の個性だかた。
確かに合理的でスムーズな歩き方というのはあります。でもそれは記事やテレビで紹介されているような「歩き方」メソッドのように、複雑でたくさんの項目をわざわざ学ばないとできないものではありません。
ポイントは次の2つだけです。
まっすぐ「背筋をのばして」、
できれば「速くあるく」だけ。
正しい姿勢の作り方は簡単。
①両手を挙げて大きく背伸びをします。(お腹が持ち上げられるイメージで)
②できればかかともあげてその姿勢を1〜2秒保持
③かかとをついて、お腹の位置はそのまま変えずに腕だけをそっとおろします。
ずっとお腹が少し上にとどまっている感じがしませんか?
肩がまっすぐ上に上がらない人は、身体をまっすぐにして、腕は少し前方にあげるとよいです。
この体操で姿勢はばっちりです。
あとは歩くだけ。この姿勢を崩さないよう、少しお腹に力が入っている状態で
歩きましょう。
そして2つ目のポイントはできれば早歩きをしよう!です。
歩幅やどこから着地するか、なんて考えなくても、速くあるくようにするだけで、
自然に歩幅も広がるし、かかとから着地してつま先から離れるようになります。
あれこれ考える必要はありません。「背筋を伸ばす」「早歩き」この2つを守っていれば、
ウォーキング本が紹介しているポイントをだいたいクリアできます。
あとは自分の歩き方で歩くだけです。
あなたのその歩き方は、あなたが長年の体験とあなたの身体が作り出したものです。
頭でっかちに、理想の歩き方を求めるのではなく、あなたの身体にあった歩き方を生かして健康を維持していきましょう。
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